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2006年08月19日
『ポイント・オブ・ノーリターン』
サボタージュが過ぎますねえ−。2日も抜けちゃいました、反省・・・。今日は、わが事務所が所在する鴻之台区の夏祭り。毎年、8月の第3土曜日ということで決まっていて、市役所市民広場をお借りして盛大に行われる。先日も、書いたとおり、チームbossは、たこ焼き担当だ。なぜ、「たこ焼き」かって?祭りに「たこ焼き」は、欠かせない。いわゆるニ−ズが高い。従って、必ず長蛇の列となる。たこ焼きの製造に追いまくられるわけである。故に、どの出店者にも敬遠される。結局、組み入りが日の浅い我がチームにお鉢がまわってくる。まっ、それはともかくとして、熱さと暑さを忘れれば、結構楽しい時間だ。みんな、がんばってね。
きのうは、三重県主催で、「地球温暖化防止対策は手遅れか?〜求められる政策の大転換」というショッキングなタイトルのセミナーが津で開かれた。先日も、「地球温暖化は止められる気がしない」などとブログに書いてしまった手前、参加せずにはいられない。
講師は、東京大学生産技術研究所の山本良一先生。先生のお話では、人為的な温室効果ガス排出の影響で「地球温暖化」が急速に進行している。今がまさに、わたしたち人間も含め地球上のあらゆる生物にとっての『ポイント・オブ・ノーリターン』(引き返すことのできない時点=ある時点を超えてしまうと、どのような対策を施しても、地球の平均気温を目標値以下に下げることができなくなる時点)に達しつつあるとのこと。
たとえば、 地球全体の平均気温が あと “1.5℃上昇すると100万種の生物が死滅” “2℃上昇すると20数億人が亡くなる” “3℃上昇すると気候が崩壊する” そうだ。そして、何よりも驚かされたのは、2℃を超えると予測されているのが、2026年〜2060年の間とされていて、『ポイント・オブ・ノーリターン』が10年遡ると考えると、・・・最も早いケース2026年を基準にすると・・・むむ!2016年。われわれに残された時間は、わずか10年!!しかない ということだ。コレハ驚愕の事実だ。
ついでに、ショッキングだったのは、かの京都議定書。日本も含め各国の取り組みは実現に遠く、アメリカなどは抜けたままだ。その京都議定書が目指しているのは、「0.1℃の気温低下」「海面上昇1.5cmの抑制」というレベルだそうな。このレベルでさえ、実現性が乏しいという現実。何か、無力感を感じます−。
先生曰く、わたしたちがやるべきことは「現在の最良の技術で地球温暖化問題を解決することは充分可能であると考える科学者もいる。要は、強固な政治的意志を確立すること」「ODA資金などを流用して、高度な環境技術を政府が買い上げ、途上国に供与するなどの施策を行うべき」「エコプロダクツを世界中にもっともっと広めるべき」だという。いずれにしても、まずは、わたしたち一人ひとりが、『ポイント・オブ・ノーリターン』が間近に迫っていることを認識することから始めなきゃならないか。
投稿者 boss_blog : 2006年08月19日 18:30