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2006年08月20日
バトル in 名張
暑い、そして熱い一週間の闘いが始まった。今日は、名張市議会議員選挙の告示。20人の定数に25人の立候補者が出た。我が民主党としては、2人の公認候補と1人の推薦候補を出しているので、併せて3人の当選を目指して、チームbossも応援態勢に入った。
なんでこんな暑い時期に選挙があるんだろうと多くの市民が自問自答する。名張市議会選挙は、なぜか統一地方選の時期に組み込まれていない。ずいぶん昔に何かのタイミングで、この時期になってしまったのか。いずれにしても、候補者も支援者も、他候補との闘いと同時に、この酷暑にも打ち勝たなくてはならない。それが、名張の市議会議員選挙である。
それはさておき、合併せずに単独市政を住民投票において選択した我が名張市は、財政的には益々厳しい状況にある。限られた予算の中で、一層の集中と選択が求められる。そんな状況下であるが故に、市議会の役割もさらに大きいものとなる。単なるチェック機能や地域とのパイプ役に留まらず、新たな次元での役割を担わなくてはならない時代に突入している。
それは、今、三重県議会が先頭にたって押し進めている二元代表制のもとでの議会のあり方である。自治体の首長(市長・知事)は、住民から直接選ばれる。一方で、議会議員(市議会議員・県議会議員)も住民から直接選ばれる。つまり、首長・議員双方どちらもが住民から直接選ばれた代表ということになる。これが、二元代表制と呼ばれる所以だ。国政は、これと異なり、我が国は議院内閣制を採用しているので、最大数を獲得した政党が首相を出し、政権を運営していく。国民は、首相を直接選ぶシステムにはなっていないわけだ。
二元代表制の考えのもとでは、議会は単なるチェック機能を果たすだけではない。首長がやろうとしないこと、行政がやりたがらないこと、でも、住民にとってやらなければならないことがあれば、議員提案条例を策定をして、首長や行政にやらせることができる。さらに、踏み込めば、わたしたちの血税、税金の使い道を決める予算案について、今までは首長の号令のもと、行政が作成していたが、これも議会が作成をして、首長・行政にやらせていく。まさに、首長は決められた予算を執行する執行権者であって、予算を決める、いわゆる議決権は議会にあるという本来あるべく姿に近づけていこうという発想だ。
しかし、現実には、障壁もある。まず何よりも、そうした条例や予算案の作成を議会側が自ら進めるためのスタッフの支援体制が圧倒的に弱い(首長は配下の行政マンを駆使すれば容易だ)。さらに、首長と対峙していくためには、議会が一枚岩、つまり議会内の意見が一定の方向性に集約されていかなければならない。この2点がこれからの大きな課題ではある。
こんな二元代表制のもとでの議会のあり方に思いを馳せながら、市議会議員選挙を眺めている。市民には、こうした流れをつくってくれる議員を選んでほしいし、当選される議員のみなさんには、是非、意識して取り組んでほしい。そんな思いのする一日でした。
※写真は、市議会議員選挙には関係ありません。今日、名張川で行われた「あゆバトルin名張川」の様子。まっ、どちらもアツイ“バトル”ということで・・・
投稿者 boss_blog : 2006年08月20日 22:17