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2006年09月09日

名古屋と大阪、どちらがお好き?

 今日は、朝から津にて「民主党三重県連地方議員ネットワーク」なるものの総会、午後は名古屋にて同じく民主党の「東海ブロック道州制議員連盟」の発足総会が行われ、それぞれ出席した。整理しなくてはならない仕事が山積みなので、ホントのところは欠席したいところだったが、幹事ということもあって仕方なく出掛けた。お陰で、電車での移動時間に本が読めた(安倍さんの「美しい国へ」を読み終えた。感想は、また後日に)。

 地方議員ネットワークでは、野呂知事の講演が設定されていた。「新しい公」「文化力指針」「ニュー・パブリック・ガバナンス」などなど、耳にタコが出来るほど普段聞いているフレーズをまた聞くハメに。一番前に座るんじゃなかった・・・。

 午後の道州制議員連盟の発足総会では、それなりに収穫が。まちづくりや地方自治、道州制議論をリードしている名城大学の昇教授の講演が聴けた。道州制については、平成16年3月の定例会で知事と議論を交わした。あれから随分と時間が流れ、また、三位一体の改革や地方制度調査会の答申など、様々な動きが発生している。あらためて、今、もう一度議論をしなくてはと思っていたところにイイ話が聴けた。

調査会の答申が出た際には、大いに議論を呼んだ。具体的な割付が表現されるなどの一方、権限や財源移譲などの中身の提案が薄いとの批判も多かった。限られた予算の中で効率的な施策を展開する、あるいはグローバルな展開をしていくには、広域的な枠組みが必要だということは、誰もがそう感じている。しかし、特に三位一体の改革への失望感が大きかったこともあり、最近は慎重論が多い。知事も同じ様な感覚で、この国の形のあり方や、国・自治体の役割をはっきりさせていくことが先決で、区割りなどの形から入る議論には慎重な姿勢を常々示している。

 ワタシも全くそのとおりと思う。しかし、当時の一般質問でも知事に詰め寄ったが、だからといって国に議論を任せていては地方・地域が望む道州制にはならない。地方・地域からあるべき姿をしっかりと提言して、勝ち取っていかなくてはならないものだと思う。そういう意味で、今回発足の議員連盟では、ぜひ実践的な政策提案に取り組みたい。

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※ちょっと一息、名張川のフォトで

 昇教授の話では、できれば2015年、遅くとも2025年には道州制への移行を果たしておかないと、経済のグローバル化に日本の都市が対応できなくなるとのこと。それは、その変化が、単なる官の変化ではなく、民の大いなる変化をもたらし、産業構造を一変してしまうことに意味があるからいう。

 同教授から、気になる話しが一つあった。市町村合併をやるか否かは、各自治体の自主性に任されたが、道州制が実施されるとしたら、おそらく国が法律でもって強制的に行うことになるだろうという指摘。やるやらないが地方によって分かれたら収拾がつかないからだろう。しかし、そういうことを想定すると、伊賀市や名張市は、関西にいくのか、東海に行くのか、どこかできちんと意志表示をしておく必要が生じる。備えあれば憂いなし。早めの議論が重要だ。

 

 

投稿者 boss_blog : 2006年09月09日 18:32

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