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2006年09月14日
今日のブログが原因で・・・
夕方名張に着いた。2泊3日の教育警察常任委員会の県外調査も無事終了。夜は、久しぶりにデスクトップのPCに向かってゆっくりとブログ更新している。やっぱトシかね〜、キーボードは扱い安い。この二日間のケイタイでの作業はシンドかったね。やたら、というか、死ぬほどユーザー名とパスワードを入力しないと登録画面が進まない。おまけに、アップしようとするとデータがとんでしまう悲劇が連続して発生。結局、名張にいる知り合いに強制的にアップしてもらってやっとOKに。ケイタイはコリゴリさんやね〜。
午前中、予定通りに前宮城県知事(現在は県の社会福祉協議会会長をされている。知事当時から福祉のスペシャリストでもある)、浅野史郎さんにお会いできた。知事をやめても、相変わらず超多忙のご様子で、面談時間はわずか45分間、その後はすぐに静岡県に出掛けるそうな。一人5分も話せたろうか。
もともと当教育警察常任委員会としての目的があった。知事在任中に、犯罪捜査報償費問題で宮城県警と死闘!?を演じている。もしや未だに三重県でも・・・という思いを持ちながらの面談依頼だった。しかし、改革派知事としても有名だった浅野さんだけに、地方分権や三位一体の改革、闘う知事会や二元代表制などなど、ぶつけたい質問が山積みで、時間は一瞬にして経過してしまった感じ。
犯罪捜査報償費問題は少し説明が必要に。漢字は、むずかしそうだが、要は犯罪捜査時に協力者から情報提供を受ける、その際、謝礼としてお金を渡す、そのための警察特有の財布(予算)だ。しかし、これが情報提供者を公にできないという名目で、使い方、使い道が明らかにされない。そして、つまりはこのお金が全国的に裏金づくりに使われる温床となってきた。浅野さんは、当時、内部告発的にこのことを知り、県警に執行状況について説明を求めたが、県警は拒否。結局、知事自ら報償費予算の執行停止という非常手段に訴え、事実究明を求めた。(残念ながら、事実解明には至らず、現知事は執行停止を解除している)
お話を聞いてると、未だに解明に至らなかったのが無念のようで、この話題は熱弁いただいた。ただ、宮城県警の弁明や自己調査はあまりにもおそまつ(ナガナガとお聞きしたが省略!)で、今でも不正に確信を持っていると、言う。本庁からの圧力や、マスコミを利用しての失脚狙い(個人の通帳の入出金まで警察が勝手に調べていた)など、まるでドラマや安物の映画のシナリオにありそうなことまであったそうな。県民の血税を預かる身として、見て見ぬ振りはできないという信念が感じられた。そして、ポツリと、「自分のやったことは警察組織のためでもあるんだ。現場の人間は一所懸命にやっているのに、上から領収書の偽造やごまかしを強いられている、こんな気の毒なことはない」と。
こんな両者の闘いを宮城県民は今、どう受け止めているのだろうか。真相究明ならず不満が爆発寸前?それともあきらめムード?率直に浅野さんに聞いてみた。「その瞬間はヒートアップしたが、進展がないと、次の瞬間一気に冷めてしまった。マスコミも含めて」と。そして、付け加えて、「県民もマスコミも議会も、どこかで警察に対して腰が引けている。交通違反にしても選挙違反にしても、全ての人が捕まるわけではない。運が悪いと思うこともあるが、どこかで警察に反目していると目を付けられるという心理も働く。そのことを警察は逆手にとって利用している」と。う〜ん、怖いもんだ。
三重県警も、こうした事象に平行して一気に当該報償費が激減したと同行の三谷議員から教えてもらった。議会に戻って確認してみようと思う。しかし、確かに、委員会で警察担当に質問していても、はぐらかされたりすると、これ以上聞くのは捜査上か何かのことで問題があるのかなと、そんな心理が働いてしまうのも事実。よほど沈着冷静に当たらなくてはならないと認識した。
それともう一つ、以前から気にいらないことがある。前にも書いたが、警察業務・組織は国からの縦割り世界で、県警トップの本部長とナンバー2の警務部長は、本庁から来る。知事に実質的な任命権は全くなく、しかも、1年や少しでどんどん異動していく。自治体内部からのたたき上げは、トップにはならない。
こんなシステムで、地域の安全安心が築かれるとは思えない。地域に住み、地域を愛し、だからこそ愛する地域の人々を何としてでも守りたい、そんな人に任せたいと思うのだが・・・。あまり、敵対的なことを書くとヤバイですか・・・。すいません、つまらないことで捕まったら、今日のグログが原因で・・・
投稿者 boss_blog : 2006年09月14日 20:56