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2006年10月10日
パイの奪い合い NO.77
本日は、予算・決算特別委員会が開催された。病院事業庁(県立4病院)と企業庁(水道事業や発電事業を実施。悪名高きRDFもここの事業だ)の、17年度決算について報告を受けた。病院事業庁は、全体で約7.200万円の経常損益とはいうものの、一般会計からの繰入金が、約31億円もある。慢性的な赤字は、医師不足と看護師不足による病床利用率の悪化が主たる要因と説明されたが、その改善策は心もとない状況だ。
この決算報告には、毎年、4県立病院の病院長も出席をする。なかなか現場の声を直接聞く機会が少ないので貴重な時間だ。志摩病院の院長からは、医師不足によって地域医療が完全に崩壊してしまう、そこまでいかないと、この大変な状況をわかってもらえないのではと、悲壮な訴えをされた。総合医療センターの院長は、以前にも書いたようにクレバーな人らしく、貴重な提言をされた。地方の医師確保は、ある意味、パイの奪い合いであり、どこかがよくなれば、どこかが悪くなる。それは、地域地方全体にとっては、決していいこととは言えない。やはり、研修医を地域でいかに確保していくかが、重要だと。
地元名張も、小児科の医師確保の目処がついたと喜んでいたら、今度は内科医の引き上げで、救急医療を伊賀の2病院と輪番制にしなくてはならない可能性が出てきたと言う。三重大学主導ではなく、県主導、地域主導の研修医確保の有効な対策が急がれる。
夜は、所属する名張企業リーダー会の定例会。名張への帰路、夕日がきれいだったので、車内から一枚撮りました。
投稿者 boss_blog : 2006年10月10日 22:23