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2006年11月06日
拝啓 湯川様・・・ NO.98
今日はいつものごとく、いっこうに減る気配のない山積みの事務処理に追われた。夜は、商工会議所の主催で、秋の恒例行事となっている“アスピア・ディナーショー”に出席。例年、来賓は夫婦で出席をするのが慣例となっているので、今年も妻同伴で出掛けた。「夫婦で出掛けるのって、こんな時しかないよね」と、隣の席に掛けた妻の厳し〜いお言葉。しかも、思い起こせば、去年もここで同じセリフを聞かされたような・・・。すみません! m(_)m いつかこの埋め合わせは・・・
今年は、モーツアルト生誕250年の記念すべき年だそうな。故に今回のテーマは、モーツアルトを中心にクラシック風の演奏、そしてウィーン風のお料理という趣向でした。十分に堪能させていただきました。ご準備いただいた関係者の皆様、ありがとうございました。
さて、酔いさまし?にボス(事務所)で仕事をしながら、テレビを見ていると、NHKスペシャルで「ラストメッセージ・湯川秀樹 核なき世界へ」という番組をやっていた。かの有名な物理学者、ノーベル物理学賞を受賞した日本が誇る科学者だ。その湯川氏が、晩年、核兵器廃絶を訴えて活動されている様子を残された映像等を通して番組は紹介していた。自称?平和運動家として自負しているワタシですが、正直というか失礼な話、この番組を見るまで、湯川氏のそうした活動はあまり知らなかった。
晩年、ガンに冒されながらも、自らの命を削ってまで、世界の科学者に核廃絶を、あきらめることなく訴え続けていた氏の姿に心打たれる思いがした。今、わたしたちは、身近に核の恐怖を感じている。北朝鮮の核実験と核保有は、大きな脅威となっている。テレビや新聞では、連日、政治家や評論家の日本の核武装の是非についての議論が注目を浴びている。そんな中での、このNHKスペシャルの放送は、非常にタイムリーで、わたしたちに冷静な思考を呼びかけているように思えた。
「人類は核兵器と共存はできない。核は絶対悪である。そして、科学者の責任として核を世界から廃絶しなくてはならない」という氏の信念は、氏が生きた時代よりさらに多くの核に囲まれて生きているわたしたちに、今も勇気と力を与えてくれる気がする。わたしたちは、自分たちの力で容易に変えることができない対象物に対して、それを‘必要悪’として現実的に受け入れようとしてしまうことがある。核抑止論は、まさにその典型だ。しかし、そうした考え方は、いずれ人類の破滅をもたらす、故に核は絶対悪だと言い切る湯川氏の言葉は、わたしたちが進むべき方向を指し示してくれているように思う。そして、「あきらめずに声をあげ続ける」ことを。
核保有国 アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン
核保有の可能性 イスラエル、イラン、北朝鮮 ほか
世界の核兵器数 27,000〜30,000発
さて、みなさんは、どう考えますか?
PS: まあ、そもそも、人が人を殺すためだけに使う道具をつくっているということ自体、おかしいんですが・・・。国家として、安全保障をどう考えるかなんて議論になると、そんなことは何故かどこかへいってしまうのです。これが不思議・・・
投稿者 boss_blog : 2006年11月06日 22:05