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2007年04月16日

人類はやはり自滅するのか!? NO.219

 ご支援をいただいた皆様に、ごあいさつまわりの真っ直中ですが、どうしても観たい映画があって、名張を抜け出し四日市まで。スパイダーマン3?いやいやまだやってまへん(公開前)。東京タワー?ちと、観てみたい気も。ロッキー・ザ・ファイナル?スターローンもやりますなあ、あのトシでえ・・・。ロッキーをはじめて映画館で観たのは、確かワタシが高校生・・・。いや、そんなことはどうでもいい話で。

 観てきました。アル・ゴアの「不都合な真実」。どうしても観ておきたかった。選挙直前にも、トライしようとしたのだけれど、あてにしていた奈良の映画館が上映終了。なんとか時間を作って近隣で唯一上映を続けていた大阪の映画館へと思っていたら、こちらも終了。実は、観るのをあきらめていたのでありますが、選挙後、ネットで検索をしていると、四日市で上映が始まったと言う情報を仕入れる。コレハ観てオカネバと、日程調整。この20日までしか上映日程が確定していない様子だったので、本日夕方に決行。

 「不都合な真実」は、前回、1/30のブログにも記したとおり、地球温暖化の危機を訴え続けている元アメリカ大統領候補、アル・ゴアのドキュメンタリー映画だ。1,000回以上にもわたる全米でのゴア自身のスライド講演の様子を中心に映画は構成されている。事前に、ネタは耳に入っていたので、驚きの連続と言うことでもなかったけれど、あらためて温暖化の危機について考えさせられた、と言うか、行動が求められていることを思い知らされたと言った方が適切か。

 すごくわかりやすく説明してくれる。温暖化のしくみも、地球に届く太陽光線が赤外線となって放出されているが、その一部が大気によって地球に残り、適度な温度が保たれてきたこと、そして、温室効果ガスの増加によって、より多くの赤外線が残ってしまうようになったことだそうな。キリマンジャロの雪が無くなろうとしている。世界の氷河がとけだしている。ハリケーン・カトリーナのような、かつてない自然災害が襲来する。生態系も壊れつつある。間違いなく地球が病んでいる様をまざまざと映像で見せてくれる。意外だったのは、想像以上にアメリカでは、地球温暖化の進行に否定論者が存在することだ。石油業界をはじめとする産業界の抵抗は我々が思う以上に大きそうだ。温暖化は彼らにとって「不都合な真実」。京都議定書にアメリカが加わらないのもうなずける。

 『ポイント・オブ・ノーリターン』(引き返すことのできない時点=ある時点を超えてしまうと、どのような対策を施しても、地球の平均気温を目標値以下に下げることができなくなる時点)まで残り10年と、06.8.19のブログに書いた。人間は、実際に痛みを直接受けないと危機感を持たない生物だとゴアは嘆く。まるでぬるま湯から熱せられたお湯の中で、逃げ出さずに死んでしまうカエルのように(よく例えられる話。熱い湯に放り込まれたカエルは飛び出すが、ぬるま湯から入れて置いて熱すると、逃げ出さずに死んでしまうらしい)。でも、日本人の今の感覚は、少なくとも、ここんとこの気象、気候はちょっとオカシイぞ、とは認識しているレベルにはある。しかし、問題は、具体的なアクションにつながっていくかどうかだ。

 次世代から、前の世代は一体何をしていたんだと、言われないために、今戦おうとゴアは訴えている。あきらめずに、やれることをやれば温暖化は止められる。そして、それをリードするのは政治家の責任だと。深く心に受け止めて、ワタシも何かやらなくてはという気にさせられた。でも何をすればいい?

 この映画は最後も親切だ。エンドクレジットとともに、やるべきことを文字で流してくれる。「省エネ商品を使いましょう」「できればハイブリッド車を」「公共交通機関を使おう」「この映画の上映をすすめましょう」「温暖化防止に取り組む政治家に投票しましょう」「いなければ自分が立候補しましょう」「子どもたちは、両親に自分たちの地球を壊すなと言いましょう」などなどと。

 最後に蛇足ですが・・・。でも、なんでゴアは大統領になれなかったんだろう。曰わく付きの僅差でブッシュに破れた。わが敬愛するボス(ブルース・スプリングスティーン)も、ゴアとは関係が深い。ゴアがアメリカ大統領になっていたら・・・と考えてしまう。やっぱ「不都合な」人々がたくさんいたというところか。
 

投稿者 boss_blog : 2007年04月16日 22:30

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