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2007年09月03日
この取りまとめは大変だ! NO.314
朝夕は涼しいものの、昼間は結構暑ね! なんてよく交わすあいさつ。今日は、そういう一日でした。午後から道州制・地方財政制度調査検討会の道州制分科会。天気がよくドライブ日和だったので、本日は車で津へ。今日のワタシのカーライフは、久しぶりにビートルズのアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」。彼らの最初のアルバムということで、荒さもありながら、一方でそれが初々しさにもなっていて非常に心地よく聴ける。また、みんな声が若い?ので、4人のうち誰がボーカルをとっているのか、聴いた瞬間にはわからなくて、それがまた、妙に楽しめる。個人的には、彼らのオリジナルではないものの、ベイビー・イッツ・ユーが‘お気に’です。機会があればどうぞ。
道州制・地方財政制度調査検討会は、今年度、県議会に設置された検討会だ。委員会という位置付けではなく、三重県議会基本条例にうたった「検討会の設置」(第十四条 議会は、県政の課題に関する調査のため必要があると認めるときは、目的を明らかにした上で、議決により、議員で構成する検討会等を設置することができる。)に基づいて設けられたもの。道州制と地方財政制度、それぞれ分科会として分かれた議論を進め、年度末に集約していく予定。ワタシは、以前にも記したとおり、道州制分科会に属し、その分科会長をしている。
しかし、まっ! この取りまとめは大変だ。そもそも道州制と言っても、これが“道州制だ!”と言うものがなく、地方制度調査会が示す案もあれば、各政党が示すもの、あるいは、経済界をはじめとする各種団体が描く案もあり、しかも、それぞれの考え方に随分と差がある。従って、各個人においても道州制に対して抱くイメージに差があり、反対だ!賛成だ! といっても何を基準に、どの案をイメージしているのか、つまりは、互いの議論がかみあわない。
これから調査・検討、議論を進めるにあたって、検討会の議員のみなさんには、とりあえずは、賛成・反対、積極派・消極派と言ったスタンスは横に置いてもらって、次のような共通認識で作業にあたってもらうことをお願いした。
①社会情勢や経済情勢が大きく変化している。一方で、現在の都道府県という枠組みに制度疲労が生じていること。今のままでいいとは必ずしも思えないこと。
②望むと望まざるに関わらず、道州制が進行してしまう可能性、または恐れがあること。
③その際に、国や官僚の思うがままの道州制にならないよう、地方として、地方議会としてあるべき道州制の姿をしっかりと提言していける素地をつくっていくこと。
④権限や税財源の移譲はもちろんのこと、地方分権の目線で道州制を議論すること。
具体的には、議会事務局が昨年度、ワーキンググループで調査し、まとめていただいた「道州制と道州議会に関する報告書」(コレが実によくまとめられている。勉強になります)をベースに論点を整理しながら、同時に、有識者からの情報提供と意見交換を行うとともに、①都道府県の役割・評価(三重県の独自性も踏まえながら、県執行部からの自己評価と課題・問題点の提起) ②市町からみて県が今のままで良いのか・どうあるべきか(市町首長から見た県の役割・評価をいただく) ③国の役割・評価 などの順番で検討していくことにした。時間が許せば、道州制における議会制度のあり方(選挙方法、二元代表制、議院内閣制、条例制定権等々)も議論したいところ。また、19年度中に国から道州制ビジョンが具体性を持って示されれば、それについての議論もしたい(これは、来年度になるか・・・)と思う。
しかし、今の議会スケジュールでは、月1回ペースの会議が持てればいい方で、時間との闘いにもなりそう。まあ、今すぐに道州制導入という訳ではないのだから、ここはじっくりと議論を議員同士で深めることが最も重要なポイントかと。
投稿者 boss_blog : 2007年09月03日 20:40