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2007年10月24日
自分が知りうる世界なんて・・・NO.353
今日も、会派「新政みえ」の団体懇談会に出席のため津へ。いろいろと勉強させていただきました。こうした会合にでると、自分が知りうる世界なんてものは、社会全体の中の、ほんのごくごくわずかな世界でしかない、と言うことをいつもおもい知らされます。って言うか、勉強不足やねえ〜まだまだ。
少し前のネタですが、特別支援学校に関わっての常任委員会での議論には、いろんな方にご意見をいただきましたし、コメントもいくつかいただきました。自分なりに、整理の気持ちもこめて、議会での委員長報告の一部(教育関係分)を掲載しておきたいと思います。形は明言できませんが、何らかの形で、議会の中で議論の場を持ちたいと思います。なお、参考人招致で意見を述べていただいた、佐藤先生の発言録(別の場所での)が掲載されたホームページがあり、ワタシ的に大変参考になったので、ご紹介しておきます。
=教育警察常任委員長報告=
「 なお、この際、去る10月15日及び16日の当委員会で特に議論のありました事項について申し述べます。
まず、特別支援学校の整備についてであります。
特別支援教育については、本年四月から本格的にスタートしたばかりですが、ここ数年来、特別支援学級、特別支援学校のいずれも、児童生徒が著しく増加する傾向にあります。一方で、特別支援学校の設置状況は、地域バランスを欠いたままの状態が続いており、整備が進んでいません。
このため、県内各地で、施設の許容範囲を超えたり、通学に長時間を要したり、また、特別支援学校が十分にセンター的役割を果たせなかったりと、児童生徒にとって十分な教育環境が整わない状況が発生しています。また、このことは、地域バランスを欠いた設置状況とともに、児童生徒にとって欠かせない、居住地域での様々な学習や交流の機会を奪うことにもなっています。
特に、北勢地域では、「西日野にじ学園」の児童生徒が急増しており、安全な通学や適切な学習環境が保てない状況にあります。
当局においては、当該支援学校のみならず、新たな児童生徒の受け入れを行う予定の「杉の子特別支援学校」をも含めて、その緊急対応策について、早急にとりまとめ実施すること、あわせて、保護者からの意見聴取や保護者への情報提供に努めることを強く要望します。
また、同時に、「三重県における特別支援教育のあり方」で示された、「障がいのある幼児児童生徒が、可能な限り地域の身近な所で教育を受けることができる」という視点に基づき、県全体の特別支援学校の整備計画を早期にとりまとめることが重要です。居住地域での学習・交流と共生の理念を基礎に、あるべき特別支援教育、特別支援学校をしっかりととらえ、県全体のバランスのとれた整備を確実に行うことを求めます。
次に、県立高等学校再編活性化についてであります。
第三次実施計画(案)が示されたところですが、該当地域によっては、コンセンサスが十分得られていないところもあります。県立高等学校は単に教育機関にとどまらず、地域の財産でもあることから、当局においては、地域での意見聴取や情報提供に、さらに努めるよう要望します。
また、定時制・通信制課程については、小規模校ならではの、きめ細やかな支援が必要な生徒の学習の場ともなっており、単に、適正規模化だけの議論とならないよう要望します。
次に、教育現場が抱える多様な課題に対応する体制についてであります。
児童生徒の問題行動、時に過剰な保護者の要求や、いじめの問題など、教育現場が抱える課題は、担当の教員が個人で解決するにはその限度を超えており、精神疾患に至るケースも増加しています。
教員が問題を抱え込んで孤立しないためには、学校全体で取り組める職員体制と、学校経営品質などのシステムが実効性のあるものでなければなりません。当局には、これらの体制整備について、学校管理者へさらに周知徹底されるよう要望します。
以上、ご報告申し上げます。」
投稿者 boss_blog : 2007年10月24日 21:46