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2009年07月11日
シンポへのご来場、ありがとうございました NO.652
伊賀の地域医療を考えるシンポジウム第2弾(上野フレックスホテル)を本日開催させていただきました。前回2月に名張で開催をさせていただいた時と同様、本当にたくさんの市民の皆さんにご来場いただきました(およそ300人前後の参加者数かと)。ありがとうございました。ご協力いただいた多くの関係者の皆さんに感謝申し上げます。
基調講演では、三重県地域医療研修センターの奥野センター長から、「へき地は医者をステキにする」と題して講演をいただきました。延べ17年にも及ぶ鳥羽の離島、神島での赴任経験から、ご自身が「島に教えられ、島に育てられた」経験談を笑いと涙をさそいながら、お話いただきました。お互いを深く知り、そして認め合い、そして尊敬しあう、そんなお医者さんと患者さん、お医者さんと地域住民の関わり方の原点を教えられた気がします。わたしたちが住むこの伊賀地域においても、かつてはあった人と人とのつながり、それは長い時間をかけて失われてしまったわけで、それを取り戻していくことが地域医療を再生していくのに、重要な視点と感じさせられました。
パネルディスカッションでは、「どうする!伊賀の地域医療」と題し、伊賀名張の両市長、両公立病院の院長に奥野センター長を交え、議論いただきました。名張市立病院の伊藤院長、上野総合市民病院の村山院長からは、医師不足が激しく、来年以降の救急輪番制の維持が非常に厳しいこと、救急医療を守るために、両病院で急性期と慢性期を分けて機能分担する集約化の考えが一つの方策として提案されました。両市長からは、組合立なども視野にいれながら、これから関係機関と両市で議論を進める方向性が示されました。
わたしたち実行委員会としても、わずか2回の開催で、答えが出せるものではないと思っています。これから、第3回、第4回と回数を重ねていくことが必要と考えていますし、また、この問題を、行政まかせ、医療機関まかせということにせずに、わたしたち市民が当事者として関わっていくことが大切と考えています。医師不足の問題は、その解決策が本当に難しく、また、国の施策によるところが大きいものではありますが、しかし、今、目の前の問題として、地域自らが考えなくてはならないことも事実です。ベストアンサーは、容易に見つからないかもしれませんが、みんなが知恵を出し合って、ベターなアンサーを探していきたいと思います。
投稿者 boss_blog : 2009年07月11日 20:59