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2010年01月31日

どさくさに紛れて  NO.683

 ブログの文字が小さくなりすぎて、読めない状態になっていました。自分なりに四苦八苦修正にトライしてみましたが、うまく行かず、結局初めに立ち上げてもらった友人になおしてもらいました。ブログのソフト自体が自動調整機能の中で強制的に文字を小さくしてしまったみたいで(理由がよくわかりません)、一定の大きさに固定してもらいました。以前からも、文字が小さいとのご指摘はよく受けていたのですが、今回は、かなり虫眼鏡状態だったので、随分ご迷惑をお掛けしました。すみません。まだ不具合があれば、教えてください。

 さて、そんなこんなの中でのブログなので、どさくさに紛れてイチャモンを書いてしまいましょう。先週は、二日間にわたり全員協議会が開催され、一日目は、新博物館建設について、二日目は、県立病院の経営形態変更について、の議論が知事と行われました。博物館の議論について、自分のブログをたどってみると・・・ ありました?、ありました!08年11月の「どうする?どうなる?博物館 NO.587」に自分の思いをコメントしてました。しっかし、その時の議会での議論と先週の議論を比べてみると、な〜んも変わっとらん! でした。博物館の必要性は誰も否定しませんが、今?、この時期に?、なぜ?、という疑問には相変わらず答えきれていません。県立病院の改革議論も同様で、議会も県民も経営形態にこだわりがあるのではなく、本当にその地域の医療が守れるかどうかを知りたいだけなのですが、結局これも、診療体制や医師看護師確保が具体的に明らかにされず、疑問に答えきれてません。困ったものです。

 しかし、それ以上に困るのは、知事がこうした議論の中で、丁寧な議論を交わすことから逃げていることです。両日ともに、議員からの質問にまともに答えず、それどころか本題とは関係のない次元にすり替えて議員に反論するというところがありました。どちらも一年以上続いている議論ですから、いい加減に決着したいという知事の気持ちもわからないわけではありませんが、そこは、落ち着いて対処してほしいところですし、尚かつ、信念をもって進めているのであれば、尽きることない情熱をもって、われわれ議員を、そしてそこにつながる県民を納得させてほしいと思います。

 そういう思いで、今朝新聞を読んでいると、朝日のオピニオン欄に載っている中島岳志氏の意見が目をひいた。中島氏は以前にもブログに書いたことのある、ワタシの好きな思想家(でいいのかな?)だ。
ちょっと、抜粋させてもらうと、
「政党が理念をもったリーダーを生み出せずにいる背景には、90年代半ば以降、世論が単なる気分になってしまったことも影響している」「理念を掲げて着実に国民の支持を得ようとする人ではなく、世論の熱狂をあおるのがうまい人がリーダーになる」「本来、政党のリーダーにふさわしいのは独断的なカリスマではなく、他者との葛藤に耐えながら、ねばり強く合議形成をしていく能力の持ち主・・・平凡な言い方ですが、人間味があって器が大きく、人の意見をしっかり聞く政治家です」「僕たち国民の側も変わらなくてはいけない・・・熱狂しないこと・・・過激なことを言うカリスマに飛びつくのではなく、それを疑う力を持つ、意見の違う人を排除せず、いろいろな価値観に触れて、世論を地に足のついたものにしていく。しっかりとした人生経験をもとに、この人なら任せられると思う政治家に票を投じることでリーダーとして育てていく、それが結局。合議的なデモクラシーを成立させる一番の近道」

 なぜ、こんな長い引用をしたかというと、この文の政党のリーダーをそのまま三重県のリーダーと置き換え、今の知事に考えてほしいと感じたから。派手なパフォーマンス好きの北川知事のあとを野呂知事に託した県民は、マサにこんなリーダー像を求めていたのではないかと。明日から2月、いよいよ、長丁場の議会が始まります。県民にとって、実のある議論が交わされることを大いに期待します。

投稿者 boss_blog : 2010年01月31日 20:24

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