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2010年04月19日
心配です NO.706
3月に伊賀の地域医療を考えるシンポジウムを開催してから、約1ヶ月あまり。伊賀市と名張市の間では、救急医療をはじめとする地域医療体制を充実させるため、両市立病院の機能分担や経営統合、将来の拠点病院の整備などをうたった確認書が交わされたのは皆さんご承知のとおりです。派遣元の三重大学の医師不足状況を考えたとき、決して望まれる話ではないものの、この選択肢しかないと、ワタシ自身も三度にわたるシンポジウムの開催を通じて、この議論をすすめてきたところです。しかし、住民の痛みをも伴うこの機能分担によって、何とか守ろうとしている救急医療体制も危うい状況が発生しています。それは、シンポの際にも発言がありましたが、この春、6名から4名に減ってしまった伊賀市立上野総合市民病院の内科医が、7月にはさらに3名の引き上げの可能性があり、1名のみになってしまうという話です。
両市の2病院の現況スタッフを集約化しても救急医療体制を構築するのはなかなか厳しいものがあるといわれている中で、この引き上げ話が現実化すると、機能分担をしても救急医療体制が組めず(民間の岡波総合病院さんにも協力を引き続いていただかなくてはいけないのは言うまでもありません)、救急体制に穴があいてしまいます(たとえば、週のうち、○曜日と○曜日は伊賀管外に搬送されるということです)。当初から、こうした懸念を持っていたわたしたちは、集約化時に少なくとも現況スタッフ数が確保されることが大前提と訴えてきただけに、なんとも言えない思いです。もちろん、派遣元の大学の苦しい事情も推察できるところですが、伊賀管内における2次救急医療体制だけは、なんとしてでも死守しなくてはなりません。両市のサポートを県としてしっかりやっていく必要があると考えます。
投稿者 boss_blog : 2010年04月19日 20:07