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2010年08月04日

ためになるバトルでした!  NO.732

 マイ事務所、ボスのパソコンを新しいものに入れ替えました。まだ、使い勝手がのみこめず、ソフトも十分に整理がついていません。したがって、現段階では写真の挿入ができず、ちょっと不満のブログ更新です。

 一昨日は、三重県議会と同改革推進会議が大阪で開催した、「第6回自治体議会改革推進シンポジウム」に、参加してきました。最近、議会を執行部に取り込み行政を進めようともくろみ、国に対して議会内閣制を提唱しはじめた大阪府の橋下知事に、地方自治における二元代表制の追及を標榜しているわれらが三重県議会のオピニオン・リーダー、三谷議長が、果たし状をつきつけ、実現の運びとなった企画であります。

 そんなおもしろいバトルを見なきゃ損!?ということでもありませんが(ごめんなさい。もちろん皆さんまじめに興味をもっていただいて)、全国から500人以上の方が集まり、このバトルを見守りました。冒頭に、内閣総理大臣補佐官の逢坂誠二さんから、「地域主権改革の動向」というテーマで基調講演をいただき、その後、「議会内閣制、地域主権下における議会の役割等」と題してパネルディスカッションが行われました。

コーディネーターは、テレビでお馴染みの政治ジャーナリストで朝日新聞編集委員の星浩氏、パネリストは前出のお二人に、元総務大臣、前岩手県知事の増田寛也氏を加えてと、そうそうたる顔触れのディスカッションとなりました。

 橋下知事からは、「今の議会は有権者から信頼を得ていない。住民は議会などいらないと思っている。その根本原因は、二元代表制にある。全く責任がない。議決など誰でも出来る。それより、行政の中に入って、実務をやるべき。予算編成を一緒にやってもらい、自ら責任も背負ってほしい。住民に嫌われることもやっていく。汗をもっとかいてもらいたい。そのために、議会内閣制を提唱している」と強烈なアピールがありました。

 一方、われらが三谷議長からは、「知事の権能を弱め、議会の権能を強める議会改革を進めてきた。そのほうが、多様な意見を反映出来る。逆に、予算編成も議会に任せればいいこと。議会内閣制では、結局首長の権限をさらに強くしてしまうだけだ。さらに、憲法上の問題もある。今すぐ制度改正を求めるのでなく、二元代表制をさらにつきつめた上で、どうしてもだめだったら、その時に議論すること」と、反論がされました。

 どちらの言い分も、なるほどなと勉強になりました。個人的な感想を言えば、どんなにいい制度をつくっても、結局はそれを動かしていくのは人だと考えると、強烈なリーダーシップをもつカリスマ的な首長を好む昨今の日本人の風潮を思うと、現段階での議会内閣制は、ファッショ的な代物になりそうな感じがしてしまいます(任命権者が首長である限りは)。ただ、橋下知事から、今の議会、議員はまだまだ当事者感が薄いといわれると、それもそうかと思ってしまう自分がいるのも、事実。あるべき姿をまだまだ模索しなくてはと、思います。

投稿者 boss_blog : 2010年08月04日 22:11

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