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2012年01月15日
1対1 NO.826
※鈴木知事と亀井市長との1対1対談(武道交流館いきいきにて)
今日は、「伊賀地域の医療体制を考える」をテーマに、上記の対談が行われました。新知事を一目見たいということか、医療問題に対する市民の関心の高さからか、会場は超満員。きっちり1時間という制約の中での対談でしたが、内容のある意見交換でした。知事の弁にあったように、専門用語もあり、市民にはわかりにくい部分もあったかもしれませんが、そもそもこの対談は市民向けの企画ではなく、あくまでも知事と市長との地域課題に関わる意見交換の場であって、たまたま公開の場で行われるというだけであることを斟酌すれば、いたしかたないところかと。
知事から、説明があった、伊賀地域の医療の現状を数字でおさらいしておきましょう。
・人口10万人あたりの医師数=
全国平均219.0 三重県190.1 伊賀地域113.8
(三重県は全国順位37位)
・人口10万人あたりの病院の医師数=
全国平均141.3 三重県112.1 伊賀地域51.8
(三重県は全国順位44位)
・人口10万人あたりの内科医師数=
全国平均80.4 三重県74.5 伊賀地域32.1
(三重県は全国順位32位)
・人口10万人あたりの外科医師数=
全国平均20.8 三重県17.1 伊賀地域8.5
(三重県は全国順位42位)
・人口10万人あたりの小児科医師数=
全国平均12.4 三重県10.8 伊賀地域6.8
(三重県は全国順位37位)
・人口10万人あたりの産科医師数=
全国平均8.0 三重県7.5 伊賀地域4.5
(三重県は全国順位30位)
・人口10万人あたりの麻酔科医師数=
全国平均6.0 三重県3.5 伊賀地域1.7
(三重県は全国順位46位)
どの分野においても全国順位で下位にランキングされる三重県。それだけでも、医療体制の不十分さが見てとれますが、その三重県平均を大きく下回る、というか、1/2にも及ばない分野が並ぶ伊賀地域の実態は、あまりにも辛いものがあります(大雑把にいえば、伊賀&名張でおよそ人口が18万人ですから、数値を約2倍すれば実数がみてとれます)。こうした数値を見たときに、ワタシが強く求めてきた、国がモデル事業で始めた医師配置&育成の仕組み「地域医療支援センター」に三重県が23年度採択枠の15か所に入れなかったのは、いかがなものか。不思議で仕方ありません。24年度枠がプラス5か所の20か所になるとの知事の説明でしたが、何としてでも採択にこぎつけてほしいもの。
もちろん、地域自身の努力も必要不可欠なのも忘れてはなりません。若い医師に来てもらいやすい地域、病院に私たち市民も努力しなくてはなりません。次の数字もなかなかショッキングでした。
・H17年度とH22年度とを比較した病院医師数の増減
三重県 +6.3% 伊賀地域 −16.3%
・H17年度とH22年度とを比較した公立病院の医師数の増減
三重県 +0.6% 伊賀地域 −27.7%
派遣元からの引き上げや不補充、開業等、要因はいろいろありますが、コンビニ的受診も医師減少の一因でもあります。医師確保や医師の減少を食い止めることに、私たち住民の行動も関わっていることをしっかり考えていかなくてはなりません。
投稿者 boss_blog : 2012年01月15日 21:25