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2012年02月27日
一般質問 ご報告! NO.835
遅ればせながら、一般質問登壇のご報告を。通告どおり、4項目について知事、関係部局長等と議論させていただきました。「地方分権と広域連携」については、主に、関西広域連合への知事の評価と、部分参加への可能性について質しました。関西広域連合の部分参加については、2年半前にも当時の野呂知事と議論させていただきました。まだ発足前のことでしたが、その後、昨年12月に特別地方公共団体として正式に誕生、7府県が参加し、防災、観光、医療、産業、環境など各分野の広域課題に積極的に取り組むとともに、国の出先機関の廃止に伴う地域の移管先、受け皿になることを目指しています。
誤解のないようにですが、関西広域連合は道州制にそのまま転化していくものではありませんし、今の国と地方の力関係の中で、全国一律に道州制を導入するようなことは、やるべきではないとワタシも考えています。
質問に先だって、大阪中之島にある関西広域連合の本部事務局に行ってきました。2年半前に伺ったときは、発足を間近に控えたころで、職員の皆さんにも不安と緊張が感じられましたが、今回は、発足して1年、自信と活気が事務所に溢れている感じがしました。
さて、ワタシが主張した点は、
★発足した関西広域連合が、先の東日本大震災で一早くカウンターパート方式で被災地支援に入り存在感を示すなど、強烈な発信力を持っていること。
★参加府県が従来からある各分野の広域連携をすべてこの連合に軸足を移しつつあること。
★そのことによって、従来の広域連携の仕組みが形骸化しつつあること。
★連合に参加しない三重県は、広域連携で取り残されていく危険性が高まった。特に、関西との関係が深い伊賀地域にとっては不利な状況が生まれること。
★連合の存在が屋上屋を架すとの議論や一部権限を移譲するリスクなどが言われましたが、結局、今の関西広域連合の姿は、広域連携の強化版レベルであり、防災や観光に限っての部分参加であれば、デメリットよりメリットの方が大きい。
★当初は参加していなかった4政令市(大阪市、堺市、神戸市、京都市)も参加が決まり、不参加の奈良県においても、県議会に加入に前向きな議連が出来るなど、状況変化があること。
★東海は東海で広域連携を並行して進めればいいこと。
以上のような点から、あらためて三重県の関西広域連合への部分参加を知事に問いました。
鈴木知事からは、「連合設立の効果も今のところ必ずしも明確になっていないところもあるが、これまでの官民連携の取り組みであった関西広域機構(KU)が解散されるなど、関係府県が連合の事業にシフトする傾向にあるなど状況の変化もある。たとえば、観光分野では、遷宮や熊野古道の世界遺産登録10周年というチャンスを間近に迎えていることから、関西地域での広域的な取り組みで、より一層の集客を図る必要があり、部分的に関西広域連合で取り組むことも選択肢の一つ。」との前向きな答弁を引き出しました。
「地域医療体制の確保について」では、昨年度から設置を求めてきた「地域医療支援センター」について、委託先とされる三重大学と県との役割分担を質すとともに、県が真に責任をもって主体的に、医師偏在の解消を図るために、この「地域医療支援センター」を運営しようとするならば、設置が必須の「運営委員会」について、医師不足で悩む地域の住民の声や行政の声が、きちんと反映されるような仕組みや人的構成を図るべしと訴えました。
他に、「県の海外誘客戦略について」「地域活性化プランの進め方について」を質問しました。詳しくは、こちらの動画をご覧ください。
投稿者 boss_blog : 2012年02月27日 23:33